
北海道に来たからにはぜひとも会いたかったのがこのエゾリスです。
本州には分布せず、北海道にしか生息しません。
ヒトをおそれず人家の庭先や公園などに普通に生息しているこのリスは
ある意味北海道を象徴する生き物だと私は思っています。
リスが街中の公園にいるなんて、関西に住んでいる私にとって羨ましいの一言です。
さらにエゾリスが道路を安全に横断できるように作られた専用の橋まであるとのこと。
そういう話を聞いたり、彼らを街中で見るたびに、北海道に於ける
ヒトと生き物のいい関係を感じます。
写真のエゾリスも設置されている餌台に来ていました。
人間の生活しているすぐそばでリスが暮らしているなんて、
そこはヒトにとっても素晴らしい空間なのではないでしょうか。
そしてこのエゾリスとの出会いが我々の北海道旅行の締めくくりとなりました。



コテージを囲む森は道が整備されていて、いたるところに街灯があり、
その街灯めがけて様々な虫たちが集まっていた。
上から蛾の仲間のオオミズアオ、ノコギリクワガタ、ハサミツノカメムシ。
そして写真には撮れなかったがエゾモモンガにも遭遇。
やはり夜の森は面白い。

旭岳を離れ、いよいよ最後の目的地に到着。
3泊4日の旅もあっという間に残すところあと一日。
最終日ということですこし奮発して泊まったのが、苫小牧にあるホテルニドム。
コテージは広大な森の一角にあり、周囲の森や池を含めてそこには
北欧を思わせる雰囲気がありました。



大雪山には240種もの高山植物が自生しているそうです。
まさしく花の王国。
しかし、このときはまだほんのすこし時期が早かったみたいで
あちこちで咲き乱れているという訳にはいきませんでした。
これが自然というもの。
再会を楽しみにして山を降りました。
写真は上からメアカキンバイ、エゾノツガザクラ、キバナシャクナゲです。


その日は旭岳温泉にあるロッジに宿泊。
翌日、山麓駅から姿見駅(標高1600m)めざしてロープウェーで一気に登ります。
約10分後、雲の上の楽園に到着。
正面に北海道最高峰の旭岳(標高2290m)と残雪の姿見の池が我々を迎えてくれました。

後ろ髪を惹かれる思いで天売島を離れた我々の次の目的地は大雪山。
大雪山国立公園の看板を過ぎて、まず我々を出迎えてくれたのがキタキツネでした。
道路の真ん中に座っていて、ドライバーや観光客からくれる餌を狙っています。
いわゆる観光ギツネ。
こうした安易な餌付けが様々な問題を引き起こしています。
人を恐れなくなるため交通事故にあうもの、高カロリーなものや身体にあわないものまで
口にする結果、下痢や消化不良をおこすもの、人間に近づくことにより、
ヒトを媒介にしてペットの犬から疥癬病やエキノコックスなどの病気になるものなど..
そして、その先にあるのは死だけです。
北海道で観光ギツネに会うたび彼らのその後の運命を心配してしまいます。
このキツネもかわいそうと思ったけど、茂みの奥に消えてゆくまで追っ払いました。
またすぐに出てくるのでしょうが..
野生動物への安易な餌やりは今、日本各地でさまざまな問題を引き起こしています。
私の住んでいる箕面でもドライバーや観光客が野生のニホンザルに
お菓子などを与えている光景をよく目にします。
そして、その結果ヒトとの軋轢が必ずおこります。
ニホンザルでいえば、日光や志賀高原の傍若無人ぶりをテレビなどで見たことありませんか。
野生動物との上手な付き合い方が出来てこそ、
真の意味での先進国といえるのではないでしょうか。
皆さん、野生動物への安易な餌付けは絶対にやめましょう!


再び2006夏の北海道編。
次の日は島を離れるまでのすこしの間、島内をレンタカーで一周。
昨晩ウトウを観察した岬はあの時の喧騒が嘘のように穏やかで、
波間にぷかぷか浮いているゴマフアザラシを発見。
気持ちよさそうやったなぁ〜。
下の画像で遠くに見えるのは利尻富士。

この北海道旅行の目玉がこのウトウという鳥に会うことだった。
天売島は推定20万つがいというとてつもない数のウトウの世界有数の繁殖地なのです。
彼らは巣で待つ雛達のために、日中に捕ってきた魚を咥えて
夕暮れと共に島へ帰ってきます。
なんせ40万羽というそれだけの数の鳥が一斉にこの島めがけて飛んでくるのですから、
観察している人間の頭を掠めて、それこそあちこちから”鳥が落ちてくる”
といった感じでした。
特に陽が沈み辺りが真っ暗になってからは、こっちにぶつかってくるんではないかと
思ったぐらい。
まさしく野生の王国でした。
ここではこのウトウ以外にも様々な海鳥が繁殖しています。
これだけの数の鳥たちの胃袋を満たすのに十分な魚や貝ががいるのだということを
改めて実感しました。
豊穣な北の海、だからこそ様々な生き物たちが暮らしていくことができるのでしょう。
もちろん我々の胃袋も十分すぎるほど満たしてもらいました。

宿で食べきれないぐらいの豪華な夕食を済ませ、ある海鳥を観察するため出発。
しかし、宿の主人に送ってもらったその先に待っていたのは考えもしなかった夕焼けだった。
静かな海とどこまでも広がる大空の中の夕焼けに圧倒されまくり、
ただ興奮してシャッターを切ったのが昨日のよう。
鳥のことばかり考えていた私にとって、たった何分間ではあったが
ある意味鳥を見る以上に興奮した時間であった。
そして、刻一刻と暗くなっていくその中を、ある海鳥がこの島めがけて飛んでくる様は
まさしく”野生の王国”そのものだった。
その続きは...
