
庭にはたまにシオカラトンボもやってくる。
まだまだ大阪近郊にも田んぼが普通にあった頃は、一番身近なトンボといってもいいぐらい
最もポピュラーなトンボだったが、
最近街中で見る機会は随分減ったような気がする。
そんなわけで近頃はシオカラトンボといえどもレンズを向けるようになった。
シオカラトンボが雑魚であった時代が懐かしい...

もみじの葉で眠っていたのはツマグロヒョウモンの雌。
私が小さい頃(30年ぐらい前)には南の地方に多い種類で大阪ではなかなか
見られなかったが、温暖化の影響と庭先や公園に植えられることが多くなった
パンジーやスミレの葉を幼虫が食べるので今ではずいぶん増えたように思う。
私の住む箕面でも冬を除いてほぼ年中見られる。

夜庭に出てみると、夜行性の生きものたちとは別に眠っている虫たちを見かけることがある。
写真の眠っているトンボはウスバキトンボ。
日本全国でもっとも普通に見られるトンボではなかろうか。
そしてこのトンボ、生態的に非常に面白いのだが、長くなりそうなのでその話はいずれまた。
和名は薄羽黄(薄い羽をした黄色っぽい)トンボからきているらしい。

先日のギンヤンマに続き、またまた珍しい昆虫がアトリエにやってきた。
体長が3センチほどもあるスギハラベッコウという大型のハチの仲間だ。
調べてみるとハチといってもよく知られたスズメバチやミツバチなどとは生態的に
全然違う種類のハチで、群れを作らず、大型のクモを狩り、古い樹木などにできる
朽ちた切り株や樹洞内に巣を作るという独特の生態を持つハチらしく、
大阪のお隣の京都府では絶滅危惧種に指定されているほど全体的に数が少ない、
とても貴重な種類であるとのこと。
もちろん私も生まれて初めてお目にかかった。
しかしトンボやチョウと違い、私に捕まえる勇気はもちろんあるはずも無く、
この写真を撮った後、窓を開けて逃がしてやった。
自然度の高いところにしか住むことができない
こういう種類の生きものに出会えるとハチといえども嬉しいし、
このハチを通して、身近なところにまだそういう自然度の高い環境があるらしい
ということがわかったのが、私にとっては何より喜ばしいことである。
また是非会いたいものだ。


今年は残暑が厳しいためだろうかサルスベリの花をまだあちこちで見かける。
最近は写真のピンク色の花に加えて、白花が増えてきたように感じる。
花が少なくなる真夏の時期に元気に咲くこの花だが、
やはり9月にはあまり似合わないように感じるのは私だけだろうか。
写真は真夏の京都御苑で撮影。


9月も半ばだというのに毎日暑い。
だが我が家にはクーラーというものがないので
昼間2階のアトリエで仕事をする時はいつも窓を全開にしている。
そうすると時々チョウやハチ、夏だとセミの仲間が飛び込んでくる。
そのたびに作業を中断してすぐに逃がしてやるのだが、
さすがに昨日飛び込んできた大物にはすこしだけ撮影に協力してもらった。
その大物とは綺麗な雄のギンヤンマ。
私が子供の頃、生まれ育った豊中でも周りにまだまだ田んぼや池が普通にあった時代、
昆虫少年たちが捕まえたい昆虫の上位に必ずランキングされる虫が
このギンヤンマだった。
体長が7cmもある大型のトンボで、全身エメラルドグリーンに包んだ身体を
輝かせながら青々と繁った田んぼの上をすいすい飛ぶ光景は
今でも私の心の中に鮮明に残っている。
”捕まえられるものなら捕まえてみろ”とでもいう感じで田んぼの真ん中辺りを
悠然と飛ぶ、あの姿がどれだけ多くの昆虫少年たちの心をつかんだことか。
田舎のほうに行けばまだまだその雄姿を見かけることは多いが、
都会に近いところでは見かけることが少なくなってきた。
近くの箕面川ではたまに見かけることがあるので、
この個体はそこから飛んできたのかもしれない。
青空にわきだす入道雲、青々繁った稲の匂い、遠くから聞こえる蝉時雨...
そこには必ずといっていいほどギンヤンマがセットでいた。
そして網を持った少年たち。
そんな光景が町から消えてしまって久しい。
町から田んぼが無くなるとともにギンヤンマもいなくなってしまった。
そしてそれとともに昆虫少年たちも姿を消したように感じる。
今の子供達に田んぼの匂いがわかるのだろうか...

先日ハグロトンボの産卵シーンを撮影していたときに近づいてきたハクセキレイ。
レンズの撮影最短距離を越えるほどこちらにやってきた。
近くの川にはこの他にセグロセキレイや冬になるとキセキレイもやってくる。
このハクセキレイ、私が小さい頃はあまり見かけなかったが、
今では様々な場所で見かけることが多くなった。
都市化と共に勢力を拡大している種類の一つではないだろうか。

みのお川を守る会の会長さんの案内で会員のK氏と共に
高槻市にあるJT生命誌研究館へ行ってきました。
どういうところかと言うと、一言で説明するのが非常に難しいのだが、
今生きている生きもの(もちろんヒトも)は、皆38億年ほど前に
同じ祖先から生まれた仲間であり、その後の歴史や生きもの達の関係を
読み解くことにより我々ヒトの生き方につなげていく、
そのための研究結果を様々な角度から解りやすく展示解説しているところです。
DNAや細胞、脳の働きなど普段接することがない世界のことから、
私みたいに虫好きな人間でも楽しめるオサムシの話や
チョウと植物の共進化についてなど興味深い話題がいっぱいありました。
それ以外にも生きた古代魚”肺魚”がいたり、屋上には食草園と名づけられた
チョウのレストランなども設置されていました。
38億年ほど前にこの地球上に生まれた生きものが存在し、
そこから様々な種類の生きものたちが進化し、共生し、生き続けているということ、
その結果我々人間、この私が、存在しているのだということを改めて
意識することができました。
皆さんも一度覗いて見られたらいかかでしょうか。
嬉しいことに無料で利用できます。
JT生命誌研究館のアドレスはこちらです。
http:/www.brh.co.jp/
今色々な意味からも生きものの多様性が重要だと言われています。
特に我々が住んでいるこの日本は世界的にみても数多くの種類の
生きものたちが住んでいると私は確信しています。
実際私の住んでいる家の庭でもすこし気をつけて見てるだけで、
アリやハチなどの小さい種類を除いても毎年100種類前後の昆虫や、
近くのみのお川では20種類前後の鳥を確認できます。
といっても住んでいるところは自然豊かな田舎でもなんでもない、
大阪市内から電車で30分ぐらいしかかからないいわゆる普通の住宅地です。
身近なところから見ることを始めてみませんか?
きっと何かが見つかるはずです。
そして彼らと我々はつながっているんだということを意識してみては?
ところで、もう何枚か写真を撮りたかったのだが、デジカメの電池切れで
この一枚しか撮れなかったのが残念。情けない..
また時間を見つけて行きたい所である。

毎年庭のどこかに巣をかまえるセグロアシナガバチの巣が今年は見当たらない。
そういえば気のせいかハチ自体の数も少ないような気がする。
このハチはおとなしいのでこちらが悪さをしなければ写真を撮るのは
そう難しいことではないので、ついついレンズを向けてしまう。
しかしハチの巣といえども毎年見れたものが見れなくなるのはすこし寂しい。

箕面ホタルを守る会主催の観察会に7月に続き再び家内と共に参加してきました。
えっ、今頃ホタル?と思われるでしょうが、今回お目当てのホタルは
一般的に知られているゲンジボタルやヘイケボタルではなく
クロマドボタルという陸生のホタルで、しかも写真のような姿をした幼虫です。
まぁ、あまり可愛い姿とは言えませんが..
ちなみに向かって画面右が頭です。
そして観察ポイントは、今建設に向けて再び走り出そうとしている
余野川ダム建設予定地でした。
星が輝き、鳴く虫達のコーラスに包まれながら、我々は草むらの中で
光りながら餌となる陸生の貝を探しているクロマドボタルを
観察することができました。
このクロマドボタルという名前は成虫の前胸部に、
窓みたいに見える透明な部分があることに由来しているそうであるが、
あいにく私はまだ成虫にはお目かかったことがないので
ここに掲載する写真を持っていません。
探してみたいが、成虫は昼行性で光らないためなかなか見つけるのが難しそう。
しかし...

庭の片隅で交尾中のアゲハチョウを発見。
たぶん上が雌で下が雄だと思うのだが..
羽の色が違うのは成虫になってからの日数の差だろう。
長生きしている分だけ陽に焼けてか?上の雌は黄色っぽくなり、
それに対してぶら下がっている雄は羽化してからそんなに時間が
経っていないと思われる。



