
今の家に住むようになってもうじき丸10年になる。
鳥や虫達のために庭を出来るだけ自然に近い状態にしたいと思っているので、
剪定も出来るだけ自分でするようにしている。
しかし植物の生命力、成長力はすさまじいものがあり、
住み始めたころにはなかった木々があちらこちらから生えている。
その中でもナンテン、マンリョウ、クスノキ、ピラカンサなどは、
鳥たちがよそから運んできたものだろう。
しかし鳥たちにとってはおいしいご馳走でも
我々人間にとってはとても食べられるシロモノではない。
そんな中、鳥たちが運んできた木々の中で唯一我々も食べることができるのがこのグミ。
数は少ないが、毎年この時期になると写真のような赤い実をつける。
大きさもすこし小ぶりだし、味のほうもすこし酸っぱいが、
自分の手で収穫したものを食べるということはなんとなくウキウキする。
手の届かない高いところにある実はヒヨドリにでも残しておいてあげよう。

シジュウカラが巣立った子供たちを連れてきた。
毎年近所のどこかで繁殖していると思うのだが、巣を見つけることはおろか
こうして巣立った彼らに出会うこともほとんどない。
以前連れてきてくれたのは5年も前になる。
子供達の数は全部で3羽、
青々と繁った若葉に隠れてなかなか思うようなシーンは撮れないが、
それでも一日中にぎやかな彼らの姿が楽しめた。
桜の葉につく毛虫をせっせと食べてくれるのでいつでも大歓迎だ。
いっそのこと我が家の庭で子育てしてくれないかなぁ。

新緑のこの時期、メジロを街中で見かけることは昔はなかったように記憶している。
冬になると里に降りてきて、春になると繁殖のために山に帰っていく、
そういう生活パターンだった。
しかし近年街中でも繁殖することが多くなった。
様々な要因が考えられるが、人とうまく付き合うすべを彼らは身につけたらしい。
だからこそ巣立った子供達を庭に連れてきてくれたのかもしれない。
大きさだけ見ると親と変わらないが、喉の黄色がまだ薄いこの若鳥が
親から離れて独り立ちをしていくのはもうすぐだ。

今の時期鳥たちも子育てに大忙しだ。
先日も近所の電線に巣立った子供達を引き連れてツバメがやってきていたので、
2階の部屋から800mmの望遠レンズで撮影した。
画面右の子供に餌をやり終えた親が飛び去るところが何とか撮れた。
写真には写っていないが子供の数は全部で4羽で、
親は休む間もなく子供たちに餌を与えていた。
近所には田んぼは無いのだが、川があるからだろうか、数は少ないながら
毎年ツバメは我が街にやってきてくれる。
ツバメが住める街は餌となる虫が多く、巣の材料に使う泥や土が
まだまだ残っている土地ということだ。
すなわち緑が多いということだ。

毎日アトリエにこもって描く生活というのはあまり健康的とはいえないし、
1人なのでもちろん喋る相手もいない。
そんな毎日だが庭を訪れる生きものたちが私の相手をしてくれるので
結構楽しいものである。
「チュン太郎」と名づけたこのスズメ、他のスズメたちと違いかなり近くまで寄ってくる。
時にはアトリエの窓をつついて餌の催促をすることもあるぐらい。
餌といってもご飯粒などを少しあげるぐらいなのだが。
小首をすこしだけ傾けるしぐさなど見ていてほんと可愛い。
何気ない毎日の生活でこうした生き物達と触れ合えるのは、
私にとって何よりの息抜きになっている。


そろそろではないかと毎日気にしていたオオカマキリの子供が孵化した。
成虫になれば10cmほどにもなり、昆虫の中では大きく最強の部類に入る
オオカマキリも産まれたての幼虫は1cmほどの大きさしかない。
そして他の昆虫と同様、この子供達の中から無事成虫になれるのはほんの数匹らしい。
夏の終わりごろ、大きく成長した彼らにまた出会えるのが楽しみだ。


これが我々がゴミ拾いをしている川で大繁殖しているクレソン。
正式名称はオランダガラシ。
名前から推測できるようにヨーロッパから日本に入ってきたらしい。
いわゆる外来生物。
昨年も随分引き抜いたのだが、川底の砂地に根がびっしりこびりついていて、
それを完全に取り除くことが難しい。
そして春になるとご覧のとおり川面を埋め尽くす勢いでアッというまに大群落になる。
春のセイヨウタンポポ、秋のセイタカアワダチソウなどもそうだが、
外来植物の生命力の強さには改めて脱帽してしまう。
それに比べてわが国固有の生き物達のなんとか弱いことか...

連休最後の日、久しぶりに川のゴミ拾いを行った。
川に降りたのは昨年の秋以来だ。
どうしてそんなに久しぶりかというと...
実は数年前に腰を痛め、それ以来腰痛持ちとなってしまい、、
おまけに年始に個展を控えていたため、整骨院の先生から冬場の川掃除は
大事をとって辞めておいたほうがいいと言われたという訳。
実際に川に降りてみると、会員の方々がいつも掃除してくれているため、ゴミは少なかった。
上の写真が私達のホームグランドである箕面川です。
以前に比べるとほんとゴミが少なくなったそうです。
しかし個人的に気になるのがクレソンの繁殖です。
どこから入ってきたのか判りませんが、年々増え続け今は川面を埋め尽くす勢いです。
中州に生える画面中央の白っぽく見える草むらみたいなものがそれで、
満開となったクレソンの花なのです。
そこには写真下のアオスジアゲハを始めとしたチョウやハチ達が蜜を吸いに
やってきています。
彼らにとってはご馳走でしょうが、ある特定の種類だけが繁殖するというのは
生態系の観点から見てやはり好ましくありません。
なんとかしたいのですが、有効な手段が見つからないのが現状です。


先日、京都の大原に行ってきた。
車窓から風景を眺めていて気づいたのだが、鯉のぼりが少なかった。
もちろん畑や田んぼが広がる普通の田舎の風景なのだが..
街中に限らず青空に泳ぐ鯉のぼりを見かけることは年々難しくなってきているのだろうか。
そんな中、私の向かいのTさんのお宅には毎年必ず鯉のぼりが上る。
快晴の空をバックに泳ぐ鯉のぼりを見るとほんと気持ちがいい。


