生きものばんざい

ARTICLE PAGE

クマゼミ

20080701kumazemi-1.jpg

20080701kumazemi-2.jpg

我が家でもここにきて朝のクマゼミの大合唱がすごい。
家内によると朝4時ぐらいから鳴いているらしい。
しかし9時を過ぎる頃から次第におとなしくなり、11時ごろには全く鳴かなくなる。
昼間は皆おとなしく、木の汁を吸うことだけで飛ぶことも殆どない。
そして午後からの主役ははアブラゼミとなる。

地球温暖化の象徴ともいうべきこの昆虫だが、今では東京23区内でもその鳴き声が
確認されている。東京といえばミンミンゼミの天下だが、今後クマゼミが増えるとなると
その関係はどうなるのだろうか注目したい。

私が小学生の頃、今から30年ほど前の話だが、住んでいた豊中の街中には
クマゼミももちろんいたが、他にもアブラゼミやニイニイゼミ、ツクツクボウシなども
バランスよく生息していた。
夏休みになると朝から晩まで近所でセミ捕りをしたものだ。
豊中にある実家は今でも両親が住んでいるので、ちょこちょこ訪れるのだが、
周囲の変わりようは今更ながら言うまでもない。
大きな庭があるお屋敷みたいなお宅がマンションや駐車場に変貌するにつれて、
今ではアブラゼミやニイニイゼミはすっかり影をひそめ、神社や公園などまとまった
緑があるところを除けば、見られるセミといえばほとんどクマゼミだけになってしまった。
聞くところによると、大阪市内では騒音とも言うべきぐらいのうるささで、
ある種の公害になりつつあるらしい。

彼らがここまで増えた原因として色々あるだろうが、冬場の最低気温が上昇したことや、
安易な緑化計画により、他の土地から運び込んだ木の根元に幼虫が
一緒についてきたことなどが分布を広げている一因として考えられている。
また都市ではヒートアイランド現象による乾燥化によって
地面が硬くなり、クマゼミ以外のセミでは幼虫がその固い土に穴をあけられず
地上に出て来れないことも報告されている。
しかしそのどれをとっても我々人間のせいであることは否定できない。
何年も土の中で生活し、やっと地上に出てきても悪者扱いでは
彼らもたまらないのではなかろうか。

しかし、そんなことはお構いなしにと明日の朝も大合唱してくれるのだろうなぁ。

Comments 0

Leave a reply