生きものばんざい

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川の現状

10年前に比べて何が変わったか…

20090117minoogawa.jpg

当時の写真を撮っていなかったので、比較するものがないので
お分かりにならないと思いますが…

なんと言っても水量が少なくなってしまいました。

まぁ理由はわかりませんが、以前はもうすこし水量があり、
そのためカワセミもこの場所で魚を捕まえようとダイビングしてるところを
通勤途中(当時は勤め人でした!)なんかに橋の上からちょこちょこ見かけました。
今は水量が減ったためこの場所ではダイビングはできないと考えてます。
というか、深みがないため餌となる魚も少ないのです。
実際この日見かけたカワセミも一度も水に向かって飛び込むことなく
飛び去ってしまいました。



そしてもうひとつ。

ここを占拠してしまった生きものとは…


20070124 karasu

カラスです。

一口にカラスといっても日本には数種類のカラスがいるのをご存知でしょうか。
そのなかで、関西で見ることができる、
いわゆる“黒いカラス”はハシブトガラスとハシボソガラスという2種類です。
名前からわかるように嘴の太さが違います。
ただそれでもハシボソが山里などの自然度が高い地域を比較的好むのに対し、
ハシブトは都会を好むと言われています。
もちろん100%ではありませんが。
そして、ここでみかけるのはハシブトガラスのほうです。

では、なぜここにカラスが集まるようになったか…

1枚目の写真に映っている画面左の樹木(ものすごく大きなお庭です!)が
カラスのねぐらになっています。
カラスは夜まとまった緑があるところで集団で寝ますが、
それだけでなく、夜間そこに人の出入りがないことが条件らしいのです。


それと、先ほど述べたように水量が少なくなったため
ここらが彼らが水浴びするのに絶好の場所となってしまった結果では
ないかと私は考えています。
また、ここからすこしはなれたお宅で、なんとカラスに餌をやっていたらしいとのこと…
これはあくまで噂ですが…


そういう様々な要因が重なり、この紅葉橋近辺には少なく見積もっても
50羽以上のカラスが常時たむろするようになりました。

以前はサギやカモ、カワセミ、セキレイなども頻繁に観察できたのですよ。
もちろん今でもいることはいるのですが、見かける頻度が少なくなりました。


そこで…

ついにヒトがその対策に乗り出しました。

20090117minoogawa-1.jpg


これです。

河原の草をきれいにして、そこに餌を撒いておびき寄せたところを
遠隔操作したネットで一気に捕獲しようというものです。
いわゆる有害鳥獣駆除です。
(何が有害なんでしょうかねぇ…
根本的な解決なしに対処する、その場しのぎのこの言葉が私は大嫌いです)

川の管轄は市ではないので、府か国が行っているのじゃないかな…
当然税金が使われているでしょう。

昨年暮れぐらいから何回か捕獲は行われているらしいのです。
私は実際にその現場を見たことはありませんが、ある方のお話によると
20羽ぐらいが捕まったらしいとのことでした。


その甲斐?あってか最盛期よりカラスの数は若干少なくなった気はします。

しかし、根本的な解決では当然あるはずもなく、
我々ヒトが彼らをここまで悪者にしたということは間違いありません。


当然捕まったカラスたちの運命は…

全国的に問題になっている野生化したペット、捨てられた犬や猫、
逃げ出した外国産との種間競争、またそれらとの交雑問題、
農作物を荒らすシカやイノシシ、クマなどの野生鳥獣等など
その他にも沢山の生き物達が我々ヒトの都合に振り回されています。

ここのカラス達だって同じです。
街中に大きな樹木が少なくなり、我々ヒトが出すゴミを餌とし、
そして彼らの天敵がいないということも彼らにとっては好都合です。

身近な生きものがカラスやゴキブリしかいないなんて…
想像しただけでゾッとしますが、そういう時が来ないなんて誰にも判りませんよね。
少なくとも今みたいに自然と乖離してしまった都会の人たちの生活を見ると。

カラス問題が解決するぐらいの智恵を出すのが我々ヒトの役目なのではないでしょうか。

でも…

正直難しい問題です。

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