生きものばんざい

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野生動物について

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昨日、野生動物を調査されている方の講演に行ってきました。

主催は箕面で活動している団体「自然とあそぼ グ・チョキ・パ」、
講師は京都にある関西野生生物研究所代表の川道美枝子氏。
チラシを見たときから、「んっ?、どこかで聞いたことある名前…」
と気になっていたのですが、専門が北海道に住むシマリスと聞き、「そうか!」と。
以前から新聞、本、雑誌などでお見かけしたことのある方でした。

今回のテーマは、川道さんが今一番力を注いでおられる
アライグマを中心についてのお話でした。
意外と知られていないアライグマの生態や被害状況、感染症対策、
同じ外来生物として住み着いているドイツでの現状、
有害鳥獣として捕獲後の殺処分のあり方
(これはここで書くのをはばかれるぐらいえぐいやり方をしている自治体があるそうです)、
一本化できない国や各自治体の考え方、等など。


それのみならず北摂で深刻化しているニホンジカについても
大変詳しい調査結果伺うことができ、野生動物と向き合っている現場の方の
リアルな話は、彼らとのあり方を考えさせられる内容でした。


私が一番気にかけている生きものたちとの共存。
”共存”といえば聞こえはいいですが、
野生の生きものたちにとっては正直迷惑な話なんですよね。
自然界に生きる彼らには当然そういう概念はありません。
あるのは我々”ヒト”だけ。

”ヒト”が地球上に誕生してから、住処を奪われ続けてきた野生動物たち。
特に今世紀に入ってからの爆発的な人口増、経済発展による開発、
それに伴う温暖化などの要因がもとで、世界各地で野生動物たちとヒトとの
軋轢が後を絶ちません。


もちろん日本列島の各地でも問題は深刻化の一途をたどるばかりです。
北海道で爆発的に増え続けているエゾシカ、鉛中毒死する大型猛禽類、
青森下北では、天然記念物であるニホンザルが農作物を荒らしまわっています。
アルプスなどではヒトが作った道路を使い、ヒトが出すゴミにつれられ
標高の高いところまでキツネやサルが住み着くようになり、
あげくにはライチョウなどの希少種を襲っています。
また有害鳥獣駆除の元、毎年処分されるツキノワグマの数は、
多い年には全個体数の何分の一ほどにも上り、
高速道路で犠牲になる(通称ロードキル)による動物の数は
一年間に約3万5千匹にもなるそうです(2007年度)。


ニホンジカに関しては、尾瀬、丹沢、大台ケ原、宮島、屋久島などが
マスコミなどの報道でも有名ですが、各地で起こしている食害は相当なものがあります。

まぁ、その他にも色々ありますよ~(笑)。
人為的に放した沖縄のマングースや小笠原のトカゲ、
野生化した野良猫が希少種を食べまくっている、とか…
無責任な飼い主が、飼えなくなったからというだけの理由で簡単に
野に放してしまった結果、在来の種類が激減してしまった、とか…
さらにマニアによる密猟、盗掘、違法な放流…
マナーの悪いカメラマンによる希少鳥類等の営巣放棄…


もうやめとこう~、この手の話すると止まらなくなってしまいます(笑)。


ちょっと話がそれました。
元に戻します。

川道さんによると、アライグマとシカの被害に対する考えは根本的に違うとのこと。
シカは被害を少なくすることを目指す、
しかしアライグマは根絶しなければだめだとおっしゃっていました。
そりゃ、そうですよね。
だってアライグマはもともと日本にはいなかったし、
何より恐ろしい感染症の危険性が大きいのだそうです。
特に外国からの船が入ってくる港町周辺でのアライグマ駆除は、
早急に手を打たなければ大変なことになると危惧されていました。


そこには”可愛い”とか”かわいそう”という感情論は要りません。
かわいそうと言って、1頭の処分を躊躇した結果、
その何倍もの命を奪うことになってもいいと思いますか?

いいはずありませんよね…

そういう時期に来ているということでしょう。

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この一家が我が家に遊びに来てから、はや5年。
おそらく彼らはもうこの世にはいないと思います。


この手の話にもっともっと関心をもってもらいたい…

私の思いはいつもそこにあります。


だからこそこういう方々に頑張ってもらいたい!


そして、


私にできることはなんだろうか…


話を聞き終えて、そう感じました。





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