生きものばんざい

ARTICLE PAGE

モドキじゃないぜ

「パサッ」

夕食後、網戸の向こうに何やらやってきた気配がしたので、見てみると…

20100826kudamakimodoki.jpg
部屋の灯りに誘われて網戸にいたのはクダマキモドキでした。


キリギリスの仲間で大きさは最大で5センチ、
決して珍しい種類ではないのだが、樹上生活をしているため
草むらにいるキリギリスなどに比べると出会う頻度はぐっと少ない。
街中や山などで私も年に何回かお目にかかる程度かな。

ふと思いました…
”クダマキモドキ”っていうネーミング、
どこからきてるんだろう…


一般的に”~モドキ”や”~ダマシ”みたいな名前の昆虫は珍しくないが
この”クダマキ”という本家であるべき昆虫の存在なんて聞いたことがないし、
もちろん図鑑にも掲載されていない。

ネットによると…
もともとはこの”クダマキ”というのは、”クツワムシ”の別名なんだそうである(ヘェ~)。
”クツワムシ”といえば、鳴き声が「ガチャガチャ」と騒々しく鳴く虫で
姿は見ずとも、その名を耳にした人は結構いるのではないでしょうか。

20100826kutuwamusi.jpg
これがクツワムシ。

クツワムシは、その鳴き声が馬の口にかませる轡の音に似ていることから、
そう呼ばれ始めたらしいとのこと(ナルホド)。

20100826kudamakimodoki-1.jpg
もう一度クダマキモドキ(2005年撮影)

で…
ごらんのように大きさも姿も似ているのだけど、
クツワムシが「ガチャガチャ」と騒々しく鳴くのに対し、
クダマキモドキは「チッ、チッ」とかぼそい声で鳴くので、
姿は似れども、声までは似てぬということで、
”モドキ”になったとありました(ナルホド)。


にしても…

”モドキ”や”ダマシ”なんて名前を勝手につけたのはヒトだが、
ソロモンの指輪をはめて、会話ができたら彼らは何て言うんだろうな…

「モドキなんて冗談じゃないぜ!!」
「もうちょっとカッコイイ名前にしろよ!!」


私が彼等だったら絶対そう言う(笑)。


しかし、このクダマキモドキ、
本家のクツワムシができないことをするそうです。

それはメスも鳴く(普通、虫は鳴く虫に限らず、セミもオスしか鳴きません)ことにより、
お互いに双方通信(会話)をしているということ(スゴイ)。
決して”モドキ”ではないんですね。





「コロコロリー」

「リーリーリーリー」

「チンチンチンチン」



家にいながらでも、エンマコオロギ、アオマツムシ、カネタタキの
声が聞こえるようになりいよいよ”夜鳴く”虫たちの季節。


もうすこし自然度の高い場所に行けばもっともっと沢山の鳴く虫たちに
会うことができるでしょう。


そういう虫達と出会える観察会が週末の日曜日(8/29)にあります。
昨年の様子はこちら

私も会員である「箕面ホタルを守る会」主催の観察会で、
メインは光るクロマドボタルの幼虫を観察することですが、
他にもフクロウやシカの声を遠くに聞き、頭上の輝く星を眺め、
草むらからは鳴く虫たちのコーラスが楽しめます。


ヨルノヤマ、ミンナデアルケバコワクナイ

興味のある方は8/29(日)PM6:30阪急箕面駅集合です。
自家用車の方もOKです。


クダマキモドキやクツワムシたちの、
愛のささやきが聞こえるかもしれませんよ。

Comments 0

Leave a reply