生きものばんざい

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ここもか

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私が所属する「みのお川を美しくする会」の活動域にあり、
地域のシンボルとでもいうべきセンダンの大木があります。
先日も箕面市が発行する広報誌に紹介されるなど、
広く地域の人に親しまれてきました。
場所は箕面川と石澄川との合流地点で、画像の右側にあるのがソレです。

ここは箕面川の中でもホタルが数多く発生するところで、
大型の鳥や警戒心の強い鳥たちの止まり木にもなっています。
シメ、イカル、各種サギ類のほかにも
3年前の5月下旬の夜にはアオバズクが止まっていたこともありました。

年配の方によると、ここで普通に泳いでいたという昭和30年後半には
すでにこの木はあったらしく、この地域のシンボルとして長年
住民に親しまれてきたとのこと。



その木が伐採されるらしいとの話がメールで回ってきたのが今月8日。
急遽私たちの会を中心に、一部近隣の住民の方にも参加をいただき
行政の河川の担当者との説明会がもうけられました。


周囲から大木がどんどん消えていくのを目の当たりにするにつれ
この木もいつどうなるかもしれないと個人的に以前から危惧していたのですが、
”ついに現実となってしまったか!!というのが第一印象でした。


河川担当者によると、根が張り護岸を壊す危険性が大きく、
財政的に余裕が無い現状においては樹木を守るための
河川敷の補強などが予算的に認められる可能性はゼロとのこと。
まぁその他にも理由はあるのですが、
「治水」、「流域住民の安全が第一」等など
いわゆる”錦の御旗”を掲げられたら
「景観がどうだ、ホタルや野鳥がどうだ」と言ったところで通用しないのは
すでにこれまでの世の中が証明しています。
それでなくても最近各地で続く水害や様々な災害を目にするたびに
人事では決してないと思うのは私だけではないはず。

もちろん「安全が一番」なのは当たり前で、
その最前線で仕事をしてもらってる方々には感謝してるし、
日頃会として活動するにあたっても行政側からできる範囲でのサポートもしてもらってます。


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南側から箕面の山並みをバックに


なので”伐採ありき”ではなく、地域住民との話し合いを大切に、
せめて住民が納得できる結末に向かうことだけを願いたい。


「国にお金がない」ということはこういうこと。


現段階では最終決定ではないにしても、
このままの状態であり続けられる可能性はゼロだろう。

頭でわかっていてもやはり
もったいない…

地域を見続けてきた歴史の生き証人とでもいうべき存在なのに。

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たわわに実った実が鳥たちに食べられることはもうないでしょう…


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2008年5月撮影

Comments 3

いのやん  

悲しい・・・。

日本の寂しい現実ですね。
昨今の国政の縮図のようです。

コスト優先の社会が、日本から“美しいもの”をますます奪っていくのですね。
建前社会に生きる役人には、その価値観は理解できないのです。
失ったものは取り戻せませんよね。
子供の頃の記憶からその木が消え去っていくのですね、悲しいです。

2012/11/22 (Thu) 12:14 | EDIT | REPLY |   

管理人  

いのやんさま

きれいごとでは済まされない現実を突きつけられたということでしょう。
行政側も最近は景観や自然、生きものに配慮してくれることは多くなりましたが
(それはすごい進歩だと思います)、
それでも譲れないことが多くあるのも現実だと思います。
災害等、もし何か起こってからでは遅いですから…
担当者が言ってました「これほど立派な木、切りたくて切ろうとしてる訳ではないんです」と。
この手の話は世界中あらゆるところで起こっていますが、
こんな身近で起こっても私には何もできないんだと、痛切に感じてます。
私にできることは記録しておくぐらいです。

2012/11/22 (Thu) 18:53 | EDIT | REPLY |   

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2012/11/23 (Fri) 02:06 | EDIT | REPLY |   

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